生食メニューについて(その2)

穀類

安価なカロリー源として糖質を多く含んでいるため市販のドライフードのみならず、手作り派のフードにもよく米やオート麦などの穀類が使われていましたが、人間と異なり犬は本来穀類をあまり必要としていないため、最近では使用しない傾向にあるようです。
穀類が持つ栄養素はすべて骨付き肉と野菜、そして果物がカバーしているのもその理由となっています。

果物

果物はその80%以上が水分ですぐに吸収される単糖類のエネルギー源です。消化が早くたくさん与えると便が軟らかくなりますので、食事とは時間を分けて少量を単品で与えることが推奨されています。

バナナはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを、オレンジ類はビタミンC、そしてリンゴは糖尿病に有益な作用があり毒素を排出させるペクチンを多く含みます。
レーズンやプルーンなどのドライフルーツもビタミンやミネラルが多く、お勧めの果物です。
アボガドはビタミンEとタンパク質をたっぷり含み、20%以上の必須脂肪酸を持つ単価不飽和脂肪酸を含んでいて、特に皮膚のトラブルを持つ犬や太らせたい犬に有効です。

どう栄養バランスを取るか

毎食に完全なバランスを取ろうとする市販のペットフードと異なり、犬本来の食生活を手本とする生食の考え方では週単位、あるいは月単位でのバランスを重視します
また多くの食材を同時に接種することにより、消化器官全体の負担、特にそれぞれに合わせた消化酵素を作り出さなければならない膵臓の負担が多くなることが懸念されるため肉類を与えるときは肉類だけ、野菜を与えるときは野菜だけといった食事が好ましいとされています。

また与える量は愛犬の状態を観察しながら調整していく必要があるので、全体量がそれまでの食事と変わらないように注意します。

骨付き肉や野菜は毎日与えても良く、レバー類を与える場合は週に1回、卵やヨーグルトなどは週2〜3回程度、そして果物はおやつとして与えます。
脂質を補うためのオイル類は犬の大きさに合わせて小さじ一杯から三杯程度を調整します。

他にカルシウムとリンのバランスが犬の健康には大切ですが、肉類にはカルシウムが少ないので生の骨を与えることに加えて市販のサプリメント(人間用で可)を食事のおよそ1〜2%加えることが推奨されています。

サプリメント

栄養を補助するサプリメントとしての代表格は消化を促進する酵素です。アレルギーになる原因の一つとして消化不良の可能性が有るという説に対しても酵素のサプリメントが効果的であるといわれています。
また最近注目されているものとしては
腸内の善玉菌を活性化させるプロバイオテクスがあります。

他には様々な効果のあるビタミンCが一般的で、さらにヨウ素を多く含む昆布がすばらしい効能を持つと言われています。特に甲状腺の適正化に有効なミネラル分を持ち、骨障害、肥満、皮膚炎などの治療時に効果を発揮する可能性があるそうです。
成犬で有ればニンニクには自己免疫力を高める効果があり、栄養価も高いのでお勧めです。犬の大きさに合わせて毎日1〜2かけらを与えます。

おわりに

生食の考え方は犬本来の食生活を考えると理にかなった部分を強く感じます。しかし何世代もの間すでにドライフードで飼育されてきた現代の犬たちがどこまで当てはまるのか不安があることも否めません。
もはや犬は肉食ではなく雑食になっているのではないかという疑問も生じますが、体の構造は猫ほどではないにしてもまだまだ肉食獣のものであり、実際世界中で生食だけの飼育も行われ実績を残しています。
現実的には完全な生食オンリーの生活ではなく、ドライフードへのトッピングとして生食を試みてみたい方がほとんどだと思いますが、やはり慣れ親しんだフードから生食を導入するにあたっては 、まず健康であることを確認してからでなくてはならず、それでも一時的な不調(下痢、嘔吐など)を起こす場合が多分にあり得ます。
私の愛犬にドライフードにプラスして与え始めたときも下痢が2日間続き、その後堅くなるなど安定するまでに数日を要しました。
ドライフードだけを与えていれば便は毎日安定すると思いますが、長い目で健康を考えたときに生食の理論には惹かれるものがあります。
繰り返しますが実践なさりたい方はあくまでもご自身のリスクで行っていただきたく、それ相応の勉強をなさることをお勧めいたします。

                          SPJ代表 のいぱぱ(新居和弥)


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